初めての本会議にて一般質問させていただく機会を頂き、心より光栄に思います。
第一にキャッシュレス決済促進・ポイント還元事業のこれまでの成果と今後について伺います。
キャッシュレス決済促進・ポイント還元事業は、これまで、コロナ禍での区内事業者への緊急支援策として4回実施され、令和5年1月から2月に実施された第4回目を終え、累計で約60億円近い経済効果を生み出すなど大きな成果を上げてきました。
コロナ禍でダメージを受けた区内事業者や区民の皆様にとって、生活に直結する重要な施策であり、区民の皆様のご意見のほとんどがお褒めの言葉である一方、売り上げデータが活用しづらい現状や、区外へ還元ポイントが流出してしまっていることなど、本来の目的である区内事業所での消費喚起という面から見ると課題もあると考えます。区民の中にも、他自治体で同様の還元事業を行っているから行ってみようと仰る方もおられます。逆の流れも安易に想定でき、観光客の方も多い墨田区にとって還元ポイントの流出には早急の対応が必要と考えます。そこで一点目は区独自の決済プラットフォーム導入の可能性について伺います。世田谷区のせたPAYなどは、独自の決済プラットフォームをもち、キャンペーンにて付与されたポイントの区外流出を防ぐことができ、また売り上げデータ等も独自で管理ができます。本区においても導入の可能性はあるのか、区長のご所見を伺います。 二点目はポイント還元のこれまでの検証結果及び今後の方向性について伺います。令和4年度2月定例会において我が会派の佐藤幹事長が「20%還元を2か月行った第3弾との比較の上、商店の声や政策効果の違いについて」質問をしました。これに対し区長は「政策効果の観点からは、総決済額、いわゆる経済効果については、第4弾のほうが上回っている一方で、費用対効果を比較した場合では、還元率が低くても実施期間の長い第3弾のほうが効果が高いという結果が出ていることから、今後、詳細を検証し検討していく必要がある」との答弁でした。検証の結果とこれから実施予定の第5弾での方向性を伺います。
三点目に今年度の予算について伺います。
昨年度実施の第4弾では8億円近い執行額であったと伺っております。
今年度実施予定の第5弾の当初予算は4億4千万円です。コロナも5類相当となり、人流や消費行動も活発になる中で、現在の予算規模で不足なく十分な効果を期待できるものであるのか区長のご所見を伺います。
四点目に対象事業者について伺います。
この事業は墨田区商店街連合会への補助事業でありますが、過去の4回は商店街に属しているか否かに関わらず、一律の条件で実施されてきました。
今後実施予定の第5弾では、この施策を通して地域活動に関わり、子どもの見守りなどにも尽力して頂いている商店街会員の皆様の組織をより一層強化するためにも、非会員事業者への最低限のメリットを確保したうえで、商店街の皆様に配慮し還元率に差をつける等のスキームの構築が必要ではないかと考えますが、これに対し区長のご所見を伺います。
第二に子育て環境について伺います。
現在、墨田区は人口が28万人を超えた一方、0〜4歳の人口は男女ともに転出超過となっており、出産や子どもの成長を機にファミリー世帯が転出する傾向にあります。
こういった現状の中で、若い世代がこの墨田区で子供を産みたい、育てたいと思える環境を作ることが最優先であると考えます。
そこで子供達を育成する環境をより一層整えるべく、質問をさせて頂きます。
公園の整備について伺います。
現在ボール遊びができるよう整備された公園は一部に留まります。また野球をする子供の保護者からはバットを使って素振りをする場所が欲しいという声も寄せられます。
かねてより議論を頂いておりますとおり、子どもの球技のみならず、色々な競技に邁進する児童にとって公園が良い練習場所となれば理想でありますが、あらゆる年代層の方それぞれの利用方法があり求める理想像は異なります。
現状、公園整備を行う際には地元町会や小学校等に対してのアンケートや、まさに現在、公園マスタープランWEBアンケートを行うなど、ニーズを反映した整備を進めていると伺っていますが、アンケート結果を元に整備内容を決めた場合どの公園も似たような公園になってしまうことが懸念されます。
単純に回答数の多かったものを「ニーズが高い」と捉えて整備するのではなく、例えば町会やエリア・学区などで複数の公園をグループ化して、「ボール遊びのできる公園・広い広場のある公園・遊具が充実した公園・年配の方々の憩いの場となる公園」など、公園マスタープランにある5つの役割に加え、区民の皆様の声を反映させた機能を分散させることにより、あらゆる環境にある方々がそれぞれ満足度の高い公園運営につながり、現状多く寄せられている公園利用に対する苦言や要望の件数も減っていくのではないかと考えます。
参考例として近隣の足立区では「目的に合わせて選べる公園整備」として、大テーマで「にぎわいの公園」と「やすらぎの公園」に分類、さらに公園ごとに「遊ぶ」「休憩」などと機能を割り振り、テーマを設定することで特色ある公園作りを進めています。
公園利用に対し注意喚起や苦言を寄せられる方々もいらっしゃるように、近隣住民の方の理解を得ることが難しいケースも出てくるかと思います。しかしながら現状に満足せず、今ある施設をより良いものとし、全ての区民の方々に満足頂けるためには複数の公園をブロック化しその中で機能を割り振り、区内どのエリアでもお子様から年配の方まで、需要にあった公園を提供し満足度の高さにつなげ、墨田区ならではの特色として頂きたいと考えますが区長のご所見を伺います。
以上で自由民主党 加藤ひろきの質問を終わらせて頂きます。
区長答弁