令和7年02月14日定例会 一般質問 福田はるみ議員

 

大綱1点目は、区内の交通施策の推進についてです。

 

先般、地域公共交通等調査特別委員会では、「すみだの公共交通のあるべき姿に関する提言書」及び「駐輪環境の充実等に関する提言書」を取りまとめ、区長に提出いたしました。これは、区内の公共交通及び駐輪環境の整備に向けた考え方を示したものであり、今後は本提言書を各交通施策の展開に、役立てていただきたいと考えています。さて、鉄道や路線バスなどの公共交通は、区民の日常生活にとって欠かせない存在です。

 

また、平成24年から運行を開始した区内循環バスも、今では区民に親しまれる地域に定着した交通手段のひとつになりました。しかしながら、昨今では、運転士人材不足などに起因するバスの減便や路線の廃止が話題となっており、区内循環バスにおいても昨年4月と11月に減便が行われ、少なからず区民生活に影響が生じているものと考えています。

 

これらの減便は、2024年問題への対応が求められている中、やむを得ないものだと理解はしていますが、交通事業者の都合で減便等が行われることのないよう、地域公共交通活性化協議会の場等を通じ、区として公共交通の維持に主体的に取り組んでいただきたいと思います。そこで、区長にお伺いします。

 

はじめに、区内循環バス事業の見直しについてです。区内循環バス事業については、令和4年3月の地域産業都市委員会で、令和4年3月31日に終期を迎える協定を暫定的に延長することや、区内循環バスの今後の方向性が定まり、新たな事業計画を確定した後に、改めてプロポーザルを実施する旨の報告がありました。

 

一方で、「すみだの公共交通のあるべき姿に関する提言書」では、見直しにあたっては、区民の利便性の向上につながるようなルート変更の検討、適正な運賃の見直し、利用実態や収支状況などのエビデンスをしっかりと区民に説明することなどを求めています。

 

先日までパブリックコメントを実施していた「(仮称)墨田区地域公共交通計画(案)」では、令和7年度から8年度にかけて、区内循環バスの新事業計画を策定するとのスケジュールが示されていますが、具体的にはどのように見直しを進めていく予定なのか伺います。また、見直し案については、早い段階で区議会に示していただくととともに、区民にも丁寧に説明する必要があるものと考えますが、区長のご見解を伺います。

 

次に、新たな交通手段(グリーンスローモビリティ)の導入検討についてお伺いします。昨年の11月議会において、我が会派の藤崎議員が、大学連携による新技術の実証実験について提案させていただきました。

 

先日行われた令和7年度予算案の記者発表では、大学との連携事業として次世代モビリティの活用促進が挙げられ、公民学連携によるグリーンスローモビリティの活用検討を予定しているとのことですが、具体的には、どのような取組を予定しているのでしょうか。

 

グリーンスローモビリティは、小型の電動車で比較的狭い道路でも運行ができるという特性を生かして、他区でも、実証や実装が行われていると仄聞しています。本区においても、狭あい道路が多く存在し、ニーズがあっても、バス等を走らせることが難しい地域もあると思いますので、ぜひ大学の知見を活用しながら、こうした新たな交通手段についても導入に向けた検討を行っていただきたいと考えますが、区長のご見解を伺います。

 

大綱2点目は、区内の駐輪場の環境整備についてです。

 

本区において自転車は、標高の高低差がほとんど無く、通行に適した地形であることから、区民生活に必要不可欠な乗り物として、幅広い世代に利用されています。

 

こうした背景を踏まえ、地域の実情に応じた自転車の利活用を推進し、区民の自転車利用に対する理解を深めるため、令和5年3月には「墨田区自転車活用推進計画」を策定し、様々な施策を展開しておりますが、その中でも駐輪環境の充実及び自転車の安全・快適な走行空間の確保は、区民の利便性向上を図るうえで大きな課題であると考えます。

 

まず、はじめに、キャンセル待ちが発生している自転車駐車場の改善についてお伺いします。自転車駐車場の現状等については、令和6年11月14日の地域公共交通等調査特別委員会において、「特定自転車駐車場の利用率及び分布図」として現在の利用状況等について報告がありました。

 

この中で、我が党では押上駅中之郷自転車駐車場や本所吾妻橋駅周辺及び両国駅高架下自転車駐車場などの現状を踏まえ、「キャンセル待ちが発生している自転車駐車場の改善」を検討課題として提案しました。委員会で議論を重ねた結果、「自動車コインパーキングの空いているスペースの活用をはじめ、様々な用地を確保するなど、キャンセル待ちが発生している自転車駐車場の改善を検討すること」を、提言の一つとして求めています。

 

また、本区の自転車活用推進計画においても、「駐輪環境の整備」として、自転車を停めやすく利用しやすい駐輪環境を整える、と謳われています。そこで、こうした実情を改善していくため、具体的にどのような取組みを検討しているか伺います。

 

次に、様々な種類の自転車に配慮した駐輪環境の整備について、お伺いします。令和6年11月14日の地域公共交通等調査特別委員会において錦糸町駅北口地下自転車駐車場の状況を視察しました。現地では、大型の子ども乗せ自転車をはじめ、ロードバイクや電動アシスト自転車など、様々な種類の自転車が駐車されており、その中でも特に大型の子ども乗せ自転車の利用が多く、当日利用において、平日でも大型の子ども乗せ自転車のみ利用できない状況が確認できました。

 

これは、大型の子ども乗せ自転車は既存のラックに収まらないため、平置き区画に多く駐車されており、そのため、平置き区画のみが満車になっていることが要因であると考えられます。

 

そこで、こうした状況への対応について、区としてどのような対策を考えているか伺います。以上で、墨田区議会自由民主党・無所属、福田はるみの質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。

 

区答弁

 

区答弁 福田議員

 

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